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山内市長所信表明

記事ID:0000927 更新日:2020年6月5日更新 印刷ページ表示
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令和2年6月5日、令和2年第4回下呂市議会定例会において、山内市長が所信表明を行いました

市長所信表明

令和2年第4回下呂市議会定例会 市長所信表明

 本日、下呂市議会の本会議場において、発言のお許しをいただいたことに、厚く御礼を申し上げます。この場は、私にとりまして、市長就任後、初めての定例会でありますので、今後、下呂市政を運営するに当たり、私の所信の一端を申し述べさせていただきますが、その前に二点お話をさせていただきます。

 一点目は、新型コロナウイルス感染症についてでありますが、まずは、今般の新型コロナウイルス感染症の流行において、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、現在、入院されている皆さまにおかれましても、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

 一方、下呂市内では、感染者は一人も確認されておらず、これはひとえに、市民の皆さまのご理解と粘り強いご努力のおかげであると、改めて深く感謝申し上げます。

 緊急事態宣言が全面解除された5月25日以降は、外出自粛の段階的緩和が行われていますが、感染の第2波、第3波は必ずやって来るという危機感を持って「新しい生活様式」に基づき、手洗いの励行やマスク着用などの基本的な感染防止策の徹底・継続を図ってまいりたいと思っています。

 一方では、長く続いた外出の自粛や休業などにより、生活不安やストレスを感じている市民の皆さまや、社会経済活動での先行き不安について事業者の皆さまから、切実な声をたくさんいただいております。市といたしましては、今後とも、子育て世代、生活弱者への支援、経済活動への支援など、考え得る限りの施策にスピード感をもって取り組んでまいります。

 二点目は、下呂温泉合掌村における使途不明金についてであります。本事案では、約2,000万円の使途不明金が判明しており、現在も2名の監査委員の方々を中心として、特別監査を鋭意実施していただいているところではあります。このような不祥事は、市政に対する市民の信頼を著しく損なうものであり、市民の皆さまには、誠に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。

 また今後は、このような信用失墜行為が二度と起こることのないよう、綱紀粛正を徹底するとともに、内部統制の強化と再発防止を図り、市民の皆さまの信頼回復に全力で取り組んでまいります。

 それでは、私の所信の一端を申し述べさせていただきますが、先の下呂市長選挙においては、下呂市に新しい風を吹き込んだほうがいいという、多くの市民の皆さまから負託をいただき、市政を担当させていただくこととなりました。先人が長い時間をかけて築き上げてこられた歴史と文化にあふれた郷土を守り、その発展に尽くすことができるという、この上ない栄誉を賜りましたので、ここに、改めて全身全霊を傾けて、今後の市政運営に当たる決意を新たにしたところであります。新生下呂市に向けて、是非ともご協力を頂きますようお願い申し上げます。

 現在、全国の自治体が、人口減少・少子高齢化に向かう中で、地域の過疎化など深刻な課題に直面しており、これは本市においても例外ではありません。しかしながら、私どもはこのような困難な状況に正面から真摯に向き合い、地域の多様性を前提としながら、市全体の生産性を高め、地域経済と市民生活のさらなる発展を推進してまいります。

そのための私の基本的な考えと信念について、3点申し上げます。

1つが「ワンチーム」です

 私は、大垣出身で過去に2年間下呂市に住んでいました。その中でいろいろ感じたことを「みたらし団子」という形で表してきました。旧5町村が合併して16年、これがみたらし団子の様に同じ大きさで同じタレがかかって同じ味がする。そんな下呂市を目指していきたいと思っています。

 ワンチームとは、「地域間格差をなくし」、「市民と地域がひとしく利益を享受できるワンチーム」のまちづくりです。地域一つひとつが強くなければワンチームとしての機能が発揮できません。各地域が振興事務所を中核としてそれぞれ力をつけることで、一つの下呂市としてのワンチームを作っていきたいと思います。

2つ目は「熱いリーダーシップ」です

 リーダーシップは人間力、決断力、そして危機管理能力です。これを私に託された市民の方も多いと思います。多くの市民の皆さまからご意見を伺い、議論をしたうえで最終的には私が決断をし「熱いリーダーシップ」を発揮して、よりよい下呂市を目指し、わくわくするまちづくりを進めてまいります。

3つめは「夢に向かって」を掲げました

 下呂市は大変すばらしい財産を持っています。そしてたくさんの可能性があります。市民の皆さまとともに「夢のある未来を語り合い」、その夢を粘り強く一つひとつ実現させることが政治力であります。そうすれば、若い方もご年配の方々もきっと喜んでいただける「わくわく下呂市」が実現できると考えています。道のりは厳しいということは重々承知しておりますが、皆さま方のご協力をよろしくお願いいたします。

 最後に、私のモットーは「誠実と謙虚」、そして「流汗悟道」つまり、汗を流せば必ずや道は開け悟りが得られるという禅の教えです。

 常に市民の皆さまに対して、誠実と謙虚さをもって接して参りたいと思います。また、下呂市の実情を肌で感じるため、とにかく現場に出向きたいと思います。タウンミーティング等を通じて、市民の皆さまと直接、議論を重ね、それらを基に、組織や地域の枠にとらわれない横断的な連携のもと、「ワンチーム」の体制で、「明るい、わくわくするような下呂市」を創って参りたいと思っています。

 以上、わたくしの市政運営に対する所信の一端について申し述べさせていただきました。どうか、市議会議員各位におかれましては、私の意のあるところをお汲み取りいただき、新たな時代の市政発展のために、格段のご支援とご協力を賜りますことを切にお願いいたしまして、私の市長就任のご挨拶並びに所信表明とさせていただきます。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。