令和8年2月17日 開催

デジタル社会を見据えた
2040未来構想ワークショップ

〜 益田清風高校の生徒が描く、新しい「下呂」のカタチ 〜

2040年の下呂市はどうなっているべきか? 次世代を担う高校生たちが、
現状の課題に向き合いながら、デジタル技術を掛け合わせたリアルな未来像を議論しました。

■ ワークショップ実施概要

参加者 岐阜県立益田清風高等学校の生徒(69名)
テーマ 「2040年の暮らしとデジタルテクノロジー」
内容 現状の課題抽出、理想の未来像のブレインストーミング、グループ発表

本ワークショップでは、生徒自身が日常生活で感じている「リアルな不便さ」を起点に、AIや自動運転といった未来のテクノロジーがそれをどう解決できるかをグループワーク形式で深く掘り下げました。

高校生から見えた5つの課題と未来像

🚁
自由な移動への強い願い
背景:通学や休日の外出において、公共交通機関の便数の少なさが大きな障壁となり、行動範囲が制限されていることへの不満が目立ちました。
現状の悩み・課題 交通が不便で2時間に1本の列車。休日に市外へ遊びに行きづらい。
未来へのアイデア 空飛ぶ車による地点間移動 / 完全自動運転バス / バーチャルお出かけ(どこでもドア)
🛍️
都会の便利さ×下呂の良さ
背景:若者が気軽に集まって楽しめる大型商業施設や娯楽施設が少なく、若者の市外流出の一因になっているという危機感があります。
現状の悩み・課題 遊ぶ場所がない。買い物の選択肢が限られており、ネット通販に依存しがち。
未来へのアイデア 自然環境と融合した複合施設 / 田舎とイオンが合体した“田オン”の建設
🌳
自然環境との新しい関係
背景:熊や猪などの野生動物による被害への不安と、点在する空き家の問題。自然の豊かさは誇りとしつつ、安全な居住空間を求めています。
現状の悩み・課題 野生動物との遭遇リスクが高い。新しい施設を作る平らな場所がない。空き家の増加。
未来へのアイデア 野生動物の行動エリアをAIで予測・管理 / 空き家をリノベーションした体験型施設の創出
デジタルによる「ゆとり」
背景:将来の労働環境への不安があり、テクノロジーを活用することで「働くこと」の負担を減らし、自分らしい生活時間を確保したいという願いです。
現状の悩み・課題 将来、勉強や仕事に追われるだけの人生になるのではないかという負担感。
未来へのアイデア AIアシスタントが面倒な作業をサポート / 労働時間が削減され「週3日休み」が当たり前の社会
🤝
社会課題への現実的な視点
背景:「ただ欲しいものを並べる」だけでなく、人口減少に伴う税収減や施設の維持管理など、シビアな現実問題にもしっかりと目を向けていました。
現状の悩み・課題 少子高齢化の進行。新しい施設を作っても、将来の維持費や税金はどうなるのか。
未来へのアイデア 多様な価値観(移住者や外国人)の積極的な受け入れ / 全世代が対話する「しあわせ大作戦」

5つの視点で整理する「2040年の下呂」

👥社会
ワークライフバランス 多様性の受容
似た環境の人ばかりでなく、様々なバックグラウンドを持つ人との関わりを持ちたい。テクノロジーで仕事の負担を減らし、自分らしい生き方(週3日休みなど)を実現できる社会を求めている。
💻技術
空飛ぶ車・自動運転 AIと人の協働
移動時間や距離という地理的ハンデを、最新技術(モビリティ)で完全に解決したい。ただし、すべてを機械化するのではなく、人間らしさや温かみを残すために最後は「人と関わりたい」という意識が強い。
🪙経済
地域内経済循環 維持管理への当事者意識
わざわざ遠出せずに地元で買い物や遊びを楽しめる複合施設を望む一方で、「建設した後の維持費や税金はどうなるのか」というコスト感覚もしっかり持っており、持続可能な経済を求めている。
🌿環境
テクノロジーによる環境管理 自然との共存
豊かな自然は大切にしながらも、増え続ける空き家の整理や、AIを用いた野生動物との安全なゾーニングなど、人間がより安全で快適に暮らせる空間へとアップデートしていくことを望んでいる。
🏛️政治
みんなで作る下呂 全世代参加型
特定の誰か(大人や行政)に任せきりにするのではなく、若者からお年寄りまで全世代が平等に参加し、対話を通して地域のルールを決めていきたいという民主的なプロセスを重視している。

参加した高校生の声

「AIが全部やってくれる未来じゃなくて、AIを使って私たちの自由な時間を増やして、人と関わる時間を大切にしたいと思った。」

「遊ぶ場所が欲しいってずっと言ってたけど、作って終わりの維持費まで考えるのは新鮮だった。下呂ならではの『田オン』が本当にできたらいいな。」

「大人たちが決めるのを待つだけじゃなくて、自分たちも意見を出していいんだって分かった。もっといろんな世代の人と下呂の未来を話してみたい。」

「空飛ぶ車ができたら、部活の遠征や休日の買い物がもっと楽しくなりそう!移動時間が減れば、やりたいことにもっと挑戦できるかも。」

「空き家が増えているのは寂しいけど、そこを自分たちでリノベーションして、若者が集まる秘密基地やカフェにできたら面白そう。」

「週3日休みになっても、ただ休むだけじゃなくて、地域のお手伝いや自分の好きな研究に時間を使えるような、新しい働き方を目指したいです。」

未来の物語:自然と最新技術が調和する、新しい「下呂」

2040年、「移動の壁」が空飛ぶ車や自動運転で解消され、増え続けた空き家が若者のアイデアで自然と調和した新しい施設へと生まれ変わるかもしれません。

AIのサポートで「ゆとりの時間」を持ちつつも、すべてを機械に任せるのではなく、「しあわせ大作戦」と呼ばれる全世代の話し合いで、人とデジタルのより良い関係を作っていけるのではないでしょうか。

ただ便利さを追求するだけでなく、維持管理といった現実問題にも向き合いながら、多様な人々を温かく受け入れていく。

都市の便利さと大自然の安らぎが共存する、誰にとっても暮らしやすい新しいまち

それは、益田清風高校の生徒たちが描く、ワクワクする未来の可能性の一つです。