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令和7年度下呂市景観賞
令和7年度下呂市景観賞が決定しました

令和7年度は「景観賞」1件、「優秀賞」1件という結果でした。
各受賞物件は以下のとおりです。
景観賞
建築物部門 「住宅兼建築事務所」 下呂市萩原町羽根
建築主
杢工舎合同会社 代表社員 大林 浩樹
設計者
同上
施工者
同上
講評
景観賞の意義のひとつとして、啓発の意味合いは大きいと感じている。賞の対象が範となり、今後住宅を計画する人々、景観自体を育もうとする人々にとっての有効な指標となってほしいという願いが常にある。その意味で今回の受賞物件は十分にその役割を担っていると考えた。
垂木などに見られる木地の質感が緑豊かな周辺の環境と、また益田造の特徴でもある軒深の佇まいが、周辺景観とよく調和している。ムクリ屋根は、その家の豊かさを象徴するものでもあり、どこの家でも採用できる作りではないが、歴史的景観を想起する一助となると言える。本件は、参照資料という意味を超えて、下呂の景観形成に向けた理想の一表出形態と言えるかもしれない。
下呂市景観審議会委員 石松 丈住 評
優秀賞
サイン・工作物部門 「さつきの郷入口看板」 下呂市萩原町西上田
建築主
ケイ・コーポレーション株式会社
設計者
同上
施工者
日下部建設株式会社
選考理由
荒めに叩き出された御影石、看板手前の植栽など、自然との調和を意識したことが随所に見受けられる看板です。ほぼ真南に向いているので、昼間は日光により、そして夜間はライトアップにより、透かしの施設名とシンボルマークが御影石に影を落とす造りとなっています。
光と影の作り出すバランスに、施設を訪れた人は洗練された雰囲気とぬくもりを同時に感じることができるでしょう。建物に付随した看板ではなく、施設への動線の入り口として設置された独立した看板であることから、特に景観上の見え方に配慮されたことが感じられました。
下呂市景観審議会委員 大前 堅太郎 評
総評
「景観」 それは、その地域の気候や風土、そこから生み出された自然などが、人の営みと相まって生み出されたものと言えるでしょう。そんな「景観」は、市民のみなさんにとっての「暮らしやすさや魅力」、観光等で訪れるみなさんにとっては「まちの魅力」として重要なものです。
こうした「魅力」を生み出す「まちづくり」こそが「景観まちづくり」と考えています。
景観まちづくり」の特徴の一つは、市民のみなさんだれもが参加できることにあるのではないでしょうか。そんな「景観まちづくり」への思いを共有する機会が、この「景観賞」には込められています。
今年の景観賞も5件のご応募をいただきました。選考の結果、景観賞1件、優秀賞1件を選定させていただきました。また、賞にこそ選ばれませんでしたが、他の物件もそれぞれ魅力的な取り組みと感じました。
今回の受賞物件等を、みなさまの日々の活動の参考にしていただくことで「景観賞」が生きてくると、私たちは考えています。そして「私も、来年は景観賞を狙ってみるか!」という機運につながっていけば幸いです。
下呂市景観審議会 会長 伊藤 栄一
下呂市景観審議会による景観賞応募物件現地視察の様子

