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虐待・暴力ゼロのまちを目指して

記事ID:0020871 更新日:2022年11月13日更新 印刷ページ表示
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下呂市では、虐待や暴力のないあたたかいまちを目指して、「虐待、暴力ゼロ運動」に取り組みます。

児童、障がい者、高齢者、女性など、地域みんなで守っていきましょう。

 

考えてみましょう

「虐待」という言葉について、みなさんはどう感じられるでしょうか。普段の生活では言葉として発することも、文字にして書くこともまずない、という方が多いのではないかと思います。

その行為も、一部の心無い人が行うもので、自分とは関わりのない別世界のことだと感じておられるのではないでしょうか。

 

では、次のような例については虐待にあたるでしょうか?

 

 

1 叩いていうことを聞かせる代わりに無視をする 2 ベッドから落ちるのを防ぐため、体を縛り付ける 3 障害年金を本人が使えないので、家族のために流用する

 

正解および以降の記事についてはこちら(正解位置まで移動

 

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正解は、1から3まですべて虐待に該当となります。

 

虐待とは

虐待とは、暴力をふるったり、冷酷・冷淡な接し方をすることを指します。

直接暴力をふるうことだけでなく、傷つける言葉を使うこと、必要な世話を行わない事などの行為も、虐待にあたります。

上で見ていただいた例についても、その行為のおおもとに、対象者本人や、家族、その他周りの人への思いやりがあるケースがありますが、そうであってもその人の人権、尊厳を傷つけることは虐待にあたります。

具体的には・・・

身体的虐待の画像 たたく、なぐる、けるなど心理的虐待の画像 どなる、ののしる、無視をするなどネグレクトの画像 食事させない 入浴させない など

 

経済的虐待の画像 生活費を渡さない、通帳を見せないなど 性的虐待の画像 罰として裸で放置する、わいせつな行為をするなど

考えてみましょう その2

このような例について、どう感じられるでしょうか。(高齢者についてのケースですが、児童、障がい者などそれぞれに置き換えても想像してみてください)

 

80代後半の父、Aさんと暮らす、60歳の息子、Bさん。母親と妻はそれぞれ数年前に亡くなり、子どもはいません。兄弟は遠方に住んでおり、里帰りも数年単位です。

5年ほど前からAさんは介護が必要な状態になりました。歩行はつかまりながら、排せつ(トイレ)には手助けが必要で、認知症も進んでおり、直前の食事をとったことも記憶になかったりします。

Bさんは、他にAさんの世話をできる家族がいなくなったため、3年前に早期退職をして以来ずっと面倒を見ています。

以前は、地域の活動に積極的に参加していたBさんでしたが、ここ1年は全然参加をされていません。道端でたまたま行き会ったCさんが、そのことをBさんにたずねると、「父の世話でとてもそれどころではないんや。今までしっかりしてきた父だったけど、最近は思うようにしてくれないのがひどくてな、悲しかったりいらだったりで手が出てしまいそうになるんやわ」と返事が返ってきました。

また、Dさんは、近所のAさん宅から最近、Bさんのどなるような声を時々聞くようになりました。どなり声の内容はわかりませんでしたが、Bさんが介護で大変な思いをしているらしいことは耳にしていたので、『そういうこともあるだろう』と思い、気にしないこととしました。加えて、昔からAさんとBさんの親子関係は良好だったので、なおさら問題があるとは思えず、そのままにしようと思いました。

そのほかにも、周りの人は、Bさんが、「いままで父に世話になってきたのだから、自分が今度は面倒を見るのは当たり前のこと。家で生活させてあげたい」と言われるのを聞いており、デイサービスなどの介護サービスもほとんど利用されないのも知っていました。

 

ある日、Aさんが太ももの骨を折る大けがをして、入院することとなりました。受診の時に、Bさんは「疲れているところに全然いうことをわかってくれないものだから、ついカッとなって殴ってしまった。転んだはずみで折れてしまったようだ。父に申し訳ないことをした」と、落ち込んだ様子で話されました。

結果として、この入院をきっかけに、Aさんは寝たきりの状態となってしまいました。

 

(※ 本例は、他県の実例を一部改変した架空ケースになります。)

 

つながれ!やさしさの輪

 

いかがでしょうか。どこかで少し違っていたら・・・と思われたのではないでしょうか。

もしBさんが、そのこころざしは素晴らしいけれど、一人で抱え込んでしまわず、手助けを求めることができていたなら、CさんやDさん、周りの人が「もしかしたら・・・」と思って、相談や通報等ができていたなら、結果は違っていたかもしれません。

だからこそ、ほんの少しの声かけ、相談が大切なのです。

児童、障がい者、高齢者、女性など、一般的に弱い立場におかれやすい方が虐待(児童、障がい者、高齢者以外については、その立場から暴力のくくりで扱います)を受ける危険性が高いです。

これらの方々に目をくばり、また自ら声をあげられるようなまちを目指し、下呂市では、すべての人が安心して暮らしていただけるよう、「つながれ!やさしさの輪」のキャッチフレーズの元、【虐待、暴力ゼロ運動】に取り組んでいきます。

 

相談、通報先

市役所内組織

 

 児童虐待が疑われる状況を発見した場合         
  または 子育て、家庭の悩みがあるとき         ↠こども家庭課  電話 0576-52-2882

 

 障がい者虐待が疑われる状況を発見した場合      
  または 障がい(自分、家族)の悩みがあるとき      ↠社会福祉課   電話 0576-52-3936           

 

 高齢者虐待が疑われる状況を発見した場合        
   または 介護、認知症(自分、家族)の悩みがあるとき  ↠高齢福祉課 電話 0576-53-0153  または 地域包括支援センター  電話 0576-53-2100

 

関係機関

民生委員・児童委員 (民生委員・児童委員のページ参照)

女性相談窓口     (女性相談窓口のページ参照)

下呂警察署      電話 0576-52-0110