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下呂市COOL CHOICE 冬の住まいを省エネで温かく

記事ID:0016179 更新日:2022年1月13日更新 印刷ページ表示
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「クールチョイス」で賢く、暖かく過ごしましょう

家庭から出るCO2はどのくらい?

日本のCO2排出量のうち、住まい(家庭部門)からの排出量は16%を占めています。

CO2排出量の16%は家庭から

※環境省COOL CHOICE HPより転載

出典:国立環境研究所「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2014年度)」

 

また、住まいにおけるCO2排出量の内訳は、暖房が約2割、給湯が約2割、照明・家電製品が約5割を占めています。

家庭からのCO2排出内訳

※環境省COOL CHOICE HPより転載

出典:環境省「家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査 全国試験調査 結果の概要(確報値)」(平成28年6月)

 

暖房と給湯を見直して、省エネで暖かく過ごせる住まいにしよう!

1.住まいの断熱性を高めて暖房の省エネルギー対策を

住まいの断熱性能を高くすることで、暖房のエネルギー消費量を削減することができ、CO2排出量を減らしながら快適で暖かく過ごすことができます。

住まいから逃げる熱の約6割が窓などの開口部から

冬の暖房時に、住まいから外に熱が逃げる割合は、屋根からが5%、換気からが15%、外壁からが15%、床からが7%、そして窓などの開口部からが58%を占めています。

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※環境省COOL CHOICE HPより転載

出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2016年夏版」

そのため、住まいの断熱性能を高めるためには、まず窓などの開口部から始めるのが効果的です。

複層ガラスの窓や二重窓にリフォームすれば、断熱性が高まるだけでなく結露防止、防音にもつながります。

リフォームするには費用が心配という方には、自分で簡単にできる窓の断熱対策がありますので、次のような方法を是非試してみてください。

モヘヤテープ(すき間テープ)ですき間風を防ぐ

モヘヤテープは片面に両面テープが貼ってあり、もう片面はスポンジだったり、細かい毛が生えていて、ホームセンターなどで売っています。

まずは隙間風がどこから入っているか手をかざして確認。一般的な引き違い窓の場合、窓のサッシの召し合わせの部分にはサッシのすれ違いのための数ミリのすき間が空いていて、そこから大量に外気が流れ込んでいます。

テープの貼り方など詳しくは環境省COOL CHOICE ホームページ「もっと手軽に、自分でできるプチリフォーム」<外部リンク>をご確認ください。

窓に気泡緩衝材の断熱シートを貼る

窓用の断熱シートはホームセンターなどで購入できます。複層ガラスのように空気の層を含んだシートで、窓から部屋に伝わる外の寒さを感じにくくしてくれます。

詳しくは環境省COOL CHOICE ホームページ「ウォームビズ実験レポート 寒い季節を少しでも快適に」<外部リンク>をご確認ください

窓に内窓を取り付ける

脱衣所などの小さくて開け閉めの少ない窓には、プラスチックダンボールなどで簡単に取り外しができる内窓を作ってみましょう。

詳しくは環境省COOL CHOICE ホームページ「ウォームビズ実験レポート 簡単内窓でヒートショックにさようなら?」<外部リンク>をご確認ください。

2.給湯は省エネ性能の高いものを選びましょう

水をお湯に変えるには大量のエネルギーが必要です。給湯器を高効率のものにすることで、住まいから出るCO2を大きく減らすことができます。

現在、日本では次の3つの家庭用給湯システムの普及が進んでいます。

・排気熱を再利用した、高効率ガス給湯器「エコジョーズ」

・ガスを使って発電する家庭用燃料電池「エネファーム」

・ヒートポンプ機能により空気の熱を集めてお湯を作る「エコキュート」

それぞれに有利な特徴があり、各家庭の条件によって最適なものは様々です。家の新築やリフォームの時だけでなく、給湯器の更新の際には是非、住まいのかたちにフィットした高効率な給湯器を探してみてください。

 

今回は、その中で「エコキュート」について中部電力パワーグリッド株式会社 高山営業所の石丸さんにお話を伺いました。

「エコキュート」の仕組みを教えていただけますか?

「エコキュート」は、自然の空気中の熱を集めてお湯を沸かす給湯器です。ヒートポンプユニットと貯湯タンクがセットになっています。

エコキュートイメージ

まず始めにファンを回転させて、ヒートポンプユニット内に空気を取り込んだ後、熱交換機の中にある自然冷媒CO2が空気中の熱を吸収します。
CO2はその先にあるコンプレッサーで圧縮されることで、約110~120℃の高温になります。その熱くなったCO2の熱を水にうつしてお湯を作るという仕組みです。水を温めたCO2は膨張弁を通るとまた温度がさがり、再び空気中の熱を吸収します。CO2が循環して熱交換を繰り返しています。 

エコキュートの仕組み

出典:月刊Smart House(株式会社アスクラスト)<外部リンク>

どのくらい省エネ効果があるのでしょうか?

空気の熱を利用するので、ヒーターで加熱する電気温水器と比べると約3分の1の電気でお湯を沸かすことができます。

燃料を燃やさないので二酸化炭素は発生しません。また、ヒートポンプユニットの中にあるCO2は、オゾン層を破壊しない自然界にある物質を使っているので、環境にもやさしい給湯器です。

貯湯タンクはどのくらいお湯を貯めることができますか?

一般的なタンクのサイズは370リットルで、3~5人家族向けとなっています。それ以上の家族またはお湯を多く使用する家庭には460リットル、更に上の560リットルタイプもあります。

リモコンのタイマー設定でお湯を使わない夜中に運転し、翌朝にはタンク内の水はすべて約90℃のお湯になっているので、不便なく使えます。また、毎日お湯を沸かすので、停電時もタンクに残っているお湯を使うことができます。

それは地震などの災害時に心強いですね。

はい、停電した場合に、新たにお湯を沸かすことはできませんが、停電前に沸きあげたお湯が貯湯ユニットに残っている限り、シャワーや蛇口からお湯が使用できます。

また、ほとんどのエコキュートには非常用取水栓が装備されているため、災害時にはタンクから直接お湯を取り出すことができます。省エネだけではなく、もしもの場合の「安心」を備えておくことができます。

エコキュート導入のメリット

他にはどのような機能がありますか?

IoT技術を活用し、インターネット回線を介して外部からの操作が可能な「IoTエコキュート」という機種があります。スマートフォンに専用のアプリをご登録いただくことで、昼間に外出先からでもお湯はりや沸き増しができます。

さらに、IoTエコキュートは再生可能エネルギーの普及にもつながります。社会のCO2排出量を削減するために太陽光や風力発電は必要不可欠ですが、よく晴れた日や風の多い日には電気をつくりすぎてしまうことがあります。

エコキュートはお湯を沸かしてためておけるので、必要以上に発電した日も電気を無駄なく使えます。各ご家庭にIoTエコキュートが増えることで、天気に左右されやすい再生可能エネルギーをより活かすことができます。IoTエコキュートを選んでいただくだけでも、未来の地球を守ることにつながります。

IoTエコキュート

 

3.木を活かしてエコに暖まる

下呂市は岐阜県内でも有数の森林面積を誇ります。豊富な木を活かして、薪や木質ペレットを使ったストーブを使うのも効果的です。

薪や木質ペレットは燃やすとCO2を出しますが、そのCO2 はもともと植物が光合成により吸収して炭素として蓄えていたものです。森林が維持されている限り、木がCO2の吸収と排出のプロセスを繰り返すので、「カーボンニュートラル」な資源です。

市内の製造者から薪や木質ペレットを購入すれば、輸送に伴うCO2排出も大幅に低減できるので、さらにエコです。

また、ふるさとの森林の若返りを進めるため、住まいの新築や増改築の際には是非、下呂市産の木材の利用をご検討ください。

下呂市では、市内で伐採された木材を規定量以上使用し、市内の工務店等の建築事業者が施工する住宅の新築・増改築に対して助成を行っています。詳しくは下呂市ホームページ「下呂の森が育んだ木の家推進事業」をご確認ください。

 

アンケートにご協力ください

住まいのリフォームに関するアンケート調査<外部リンク>にご協力をお願いします。