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「下呂市公共施設適正化研究会」の開催状況について(第1回~第5回)
下呂市では、合併により住民一人当たりの公共施設床面積が県内最大となる一方、財政状況は厳しい現実に直面しています。この課題に対応するため、客観的なデータに基づき、公共施設を適正化するための基本的な基準(プロトコル)を策定するため、「下呂市公共施設適正化研究会」を設置しました。本研究会における外部有識者、市内経済人、市職員等による議論の経過(会議資料および議事録)を公開します。
■第1回 研究会
開 催 日:令和7年7月18日(金曜日)
場 所:下呂市役所 下呂庁舎
議 題:下呂市の公共施設をめぐる現状と課題
主な内容:
第1回研究会では、人口減少や厳しい財政状況といった本市の公共施設を取り巻く現状と課題について共有を行いました。議論においては、委員から「将来の厳しい現実を直視し、数値で示す必要がある」「施設が『なくては困るもの』か『あったら良いもの』かを峻別すべき」「単なる削減にとどまらず、将来の市民にとって有益な形を目指す視点も重要」といった意見が出され、客観的なデータに基づく「判断基準(プロトコル)」策定の必要性が確認されました。
■第2回 研究会
開 催 日:令和7年8月29日(金曜日)
場 所:下原公民館(金山振興事務所併設)
議 題:公共施設の適正化に向けた基準、考え方について
主な内容:
本研究会での議論の対象(スコープ)を、道路や上下水道などのインフラ施設を除く「公共建築物(ハコモノ)」に絞ることを確認しました。その上で、適正化を図るための判断基準(プロトコル)を定めるにあたり、「人口推計×地理的配置」「ライフサイクルコスト」「受益者負担割合」「管理者・利用者視点評価」などの6つの視点(試案)を提示し、委員からは、客観的なデータ(コストや稼働率)の重要性や、将来のまちづくりビジョンとの整合性が必要であるといった意見が出されました。
■第3回 研究会
開 催 日:令和7年10月7日(火曜日)
場 所:星雲会館 天慶の間
議 題:公共施設適正化に係る考え方および基準の具体化について
主な内容:
第1回で示した公共施設の更新費用に対する最新の試算を示し、将来の施設更新費用が年平均で約12億円不足する(当初推計より悪化)という厳しい見通しが共有されました。これを踏まえ、適正化の進め方として「1全施設一律検討」「2機能・利用視点」「3地域生活拠点視点(コンパクトシティ)」の3つの考え方(シナリオ)が提示されました。議論の結果、下呂市の特性を踏まえ、「3地域生活拠点」の考え方をベースにしつつ、「2利用者視点」を組み合わせて検討を進めることで合意形成が図られました。
■第4回研究会
開 催 日:令和8年1月20日(火曜日)
場 所:下呂市きこりセンター
議 題:適正化を進める上での場所・施設および手法の絞り込み方について
主な内容:
第4回研究会では、公共施設の適正化に向けた具体的な手法(集約化、複合化、民間テナント化など)や、客観的なデータに基づいて適正化の方向性を検討するための判断手順(プロトコル)の構築について議論を行いました。委員からは、「災害時の避難所としての機能も評価に含めるべき」「コスト削減だけでなく、駐車場の確保など行政サービスを維持する視点も重要」といった意見が出され、判断基準をさらにブラッシュアップしていくこととなりました。その後、下呂市第3次総合計画が目指す「多極ネットワーク型コンパクトシティ」の実現に向け、3つの生活拠点(小坂、萩原、馬瀬)で構成される「北部エリア」の公共施設を対象としたケーススタディを実施し、プロトコルの実際の適用について検証しました。また、将来のまちづくりに向けては、施設の統廃合という「断捨離」と同時に、住民が「どう使いたいのか」というニーズから機能を再編していく「発想の転換」が必要であることが確認されました。
■第5回研究会
開 催 日:令和8年2月10日(火曜日)
場 所:馬瀬中央公民館
議 題:(1)シナリオ、適正化の判断基準、適正化手法その他必要なツールについての最終議論
(2)公共施設適正化の進め方(住民理解の進め方等)
(3)提言案について
主な内容:
第5回研究会では、適正化判断基準(プロトコル)の最終確認と、今後の住民理解の進め方について議論を行いました 。委員からは、「市民と『共通の景色(客観的なデータ)』を共有することが合意形成の第一歩である」「各地域の自主性を尊重し、一律の手法を押し付けない丁寧な対話が必要」との意見が出されました。後半では、次回の最終回で市長へ提出する「提言書(骨子案)」について意見交換が行われ、厳しい現実から目を逸らさず、市民や市職員へも「自分ごと」として危機感を持ってもらうための力強いメッセージを盛り込むこと、同時に、未来への投資につなげるという前向きな姿勢を示すことで合意しました。
■添付データ

