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下水道だより(第1回)

記事ID:0024026 更新日:2023年9月1日更新 印刷ページ表示
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「下水道だより」はじめました!

 下呂市の上下水道の現状や課題をより多くの方々に知ってもらうために、「水道だより」と「下水道だより」のホームページ連載をはじめました。

 「下水道だより」では、「下呂市の下水道の現状」「下呂市の下水道が抱える課題」「下呂市の下水道の今後の方針」のテーマに分け、計3回の連載を予定しています。

はじめに…

 生活をおくるうえで発生する生活排水(台所、風呂場などからの汚れた水やトイレのし尿など)を、処理場へ集め、きれいな水にして最寄りの川に戻しているのが下水道事業です。

 下水道は、生活排水が地中に埋められた下水道管を通り処理場へいくため、悪臭や害虫などの発生を抑え、快適で衛生的に生活ができるよう環境を支えており、下呂市の自然維持のための重要な役割を果たしています。

 下水道の大切さを知ってもらうために、ぜひご一読ください。

 

今回のテーマは「下呂市の下水道の現状」

排水状況

 現在、下呂市では、旧下呂町の下呂地域を区域とする「公共下水道事業」と、竹原地域・萩原地域・小坂地域・金山地域を区域とする「特定環境保全公共下水道事業」「農業集落排水事業」「小規模集合排水事業」により、市内の生活排水を処理しています。(下水道区域)

 令和4年度末の下水道区域の人口26,098人で、その内、84.9%にあたる22,156人の方が下水道を使用されており、年間3,497,996立方メートル(東京ドーム約2.8杯分)の生活排水を処理しています。
 また、下水道区域以外では、浄化槽により処理をしています。


〔公共下水道事業〕… 市街地を対象とした下水道区域。
〔特定環境保全公共下水道事業〕… 市街化区域以外の区域であり、人口1,000~10,000人の地域を対象とした下水道区域。
〔農業集落排水事業〕… 農業振興地域内であり、概ね20戸以上1,000戸以下の地域を対象とした下水道区域。
〔小規模集合排水事業〕… 2戸以上20戸未満の地域を対象とした下水道区域。

マンホールデザイン

 マンホール蓋デザインの説明 [その他のファイル/128KB]

下水道施設の維持・管理状況

【主要施設と施設内にある機器、設備の一例】

 下水道本管(382km):硬質塩化ビニル管、ポリエチレン管等

 処理場(21か所):排水設備、ブロワ、曝気装置、スクリーンユニット、滅菌装置、ポンプ、制御盤、自家発電装置等

 マンホールポンプ(391か所):ポンプ、水位計、制御盤等

  ※低い土地から高い土地まで下水を汲み上げるために、マンホール内に設置された機械。

 

 管渠は、定期的な点検と清掃を実施しており、健全性を確保しています。

 処理場やマンホールポンプは、運転管理を民間委託で行っており、定期的な点検・修繕を実施し、適正な水質管理と環境保全に努めています。

下水道のトラブル

 下水道のトラブルは常に全国各地で起きており、下呂市でも毎月発生しています。

 主なトラブルは、異物の流入による管渠の閉塞や、マンホールポンプの故障です。

 異物の流入によるトラブルの発生件数は、令和3年度185件令和4年度111件となっています。タオルやおしりふきといった繊維類の流入がほとんどで、マンホールポンプに絡みつくことで、ポンプの停止や故障を招いています。

 こうしたトラブルが発生した場合、汚水を流すことができず、トイレやお風呂などが使えなくなる恐れがあるので、夜間や休日を問わず、管理業者により修繕の対応を行っていただいています。
 

                                    ▼ 実際にマンホールポンプに絡まった繊維類

MPMP2

下水道の運営状況

 まず、結論から申し上げますと、「赤字会計」となっています。

 下水道事業は、地方財政法により、市の管理する「一般会計」から独立し、経営に伴う収入のみをもって運営することとなっています。(独立採算制)

 運営状況を示す指標の一つとして、「経費回収率」というものがあります。

 これは、下水処理のために必要な費用が、どの程度収益で賄えているかを表す指標で、この比率が高いほど料金の収益性がよいといえます。

 経費回収率 = 使用料金収入 ÷ 汚水処理費(維持管理費)(※)        

※処理場や管渠の整備や修繕、委託料、水道光熱費等、企業債償還(借金の返済)


 下呂市の経費回収率は、令和2年度64.7%令和3年度69.9%令和4年度67.9%となっています。

 全国平均79.4%(平成28年度)に対し、下回っていることから、経営状況があまりよくないことが分かります。

 不足分については、下水道区域以外の下水道を使わない人たちの税金も含まれている「一般会計」より賄っているのが現状です。

決算

 それではなぜ、「赤字会計」となってしまったのか。その原因と下呂市が抱える課題について、第2回下水道だよりにて詳しく説明していきます。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回のテーマは、「下呂市の下水道が抱える課題」です。更新は10月1日を予定しています。

 

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下呂市上下水道運営委員会 ←下呂市民の代表者数名と学識経験者を交えた会議が行われています。

下呂市給排水工事指定店名簿 ←下呂市の水道業者さんの一覧です。家庭内での漏水や困ったときはお問合せください。

下水道だより(第2回) ←更新は10月1日を予定しています。