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無痛痔核手術について

記事ID:0002601 更新日:2021年1月12日更新 印刷ページ表示
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無痛痔核手術

特色

革命的な痔核無痛手術「TMPO」

 当院では、痔核脱肛治療用サーキュラースティブラーを用いた痔核手術(PPH)にさらに改良を加えた「テーラーメイド式PPH」(Taylor Made PPH Operation、以下 TMPO)を開発しておこなっております。

 PPHとは痔核の上の知覚神経がないところの粘膜をリング型にきりとって痔核を肛門内に引き入れる形で縫合して脱出を改善するとともに、血流遮断によって痔核に余分な血液がいくことがないようにして痔核そのものも治癒させるというもので、従来の痔核を切り取る手術に比べると劇的に痛みが少ないという利点があり、多くの施設で硬化療法(ALTA)よりも再発率が少ないとされています。しかし、全周性に中程度に痔がでている症例が特に良い適応とされ、適応症例が絞られておりました。

 当院で開発したTMPOはこうしたPPHの欠点を分析、改善し、各個人、各方向の痔核の様子と大きさをテーラーメイドに測定して、小さな痔核に対しては粘膜を必要最小限に切り取り、大きな痔核に対しては大きく切り取るという新しい術式であり、日本消化器外科学会、日本臨床外科学会等で発表を重ね、2012年日本大腸肛門病学会のパネルディスカッションでも高い評価を得ました。これにより従来のPPHでは治療困難とされた一方だけ突出した痔核でも対応できますし、現在多く行われている硬化療法(ALTA)だけでは対応困難であり従来通りの痛みをともなう切除法を併用せざるをえない外痔核に対しても切除法を併用せずに済みます。従来どおりの切除法を併用しないのですから、痛みは劇的に少ないといえます。

 原則として2泊3日から3泊4日の入院としております。一度外来にてご相談ください(ただし、既に硬化療法を他院で受けられた後に再発されたという方は、あらかじめそれが解っていないと手術中に器械の故障と誤認されたり、術後に前立腺炎などの合併症をきたす可能性があり、手術や術後管理に工夫を要しますので必ず申告してください)。

革命的な痔核無痛手術の画像