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下呂市議会基本条例は、議会の果たすべき役割や責任を認識し、市民福祉の向上のため、議会一丸となって全力で取り組んでいくことを決意し、令和3年に制定したものです。本条例の第27条では、「議会は、この条例の施行の状況について議会改革特別委員会において検証し、その検証結果に基づき、必要に応じて、この条例の見直しを行うものとする」と規定されています。
このため、議会改革特別委員会を中⼼に、令和6年度における条例の各条項の達成状況に係る検証作業に取り組み、この度、その検証結果と評価を取りまとめましたので、お知らせいたします。
《 評価の段階 : A「達成」、B「一部達成」、C「未達成」、-「対象外」 》
条 項 |
取組状況・実績等 |
評価・今後の対策等 |
評価 |
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第5条 |
市民参加及び市民との連携 |
〇本会議のケーブルテレビ放送・インターネット配信、常任委員会における付託案件審査状況のインターネット配信 〇「出前座談会(市民と議会との意見交換会)」および各種団体との懇談会の開催 |
議会活動の透明性を高めるため、すべての委員会の内容を容易に知ることができるよう検討が必要である。 |
B |
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市民と議会との意見交換会は、効果的な広聴活動となるよう開催方法等の検討が必要である。 | B | |||||
第6条 |
議会広報の充実 |
〇議会だよりの紙面デザインをリニューアル 〇議会だよりへの意見を聴取するアンケートの実施 〇一般質問通告内容をより詳細にホームページで公表 |
市民に開かれ、より身近な議会を目指し、もっと読みたくなる議会だよりへと努めていくと共に、ホームページ等での情報発信の充実に向け、継続的に取り組む必要がある。 |
B |
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第8条 | 市長等との関係 | 〇常任委員会ごとで調整した市政の課題に対する提言書を議会として市長に提出 | 執行部と政策競争をする議会を目指すため、さらなる議員の意識改革と資質向上、継続的な議論が可能な議会体制の構築が必要である。 | B | ||
第9条 | 政策等形成過程の説明 | 〇市の重要な政策等の形成過程における説明を求める場として、政策等説明会を試行開催 | 十分な議論を通じ、より良い成案へとつなげるための仕組みとして、政策等説明会を開催したが、これまでの実施状況の検証を踏まえ、運用方法等の改善に取り組む必要がある。 | B | ||
第13条 |
委員会等の運営 |
〇予算と決算を総合的一体的に審査するため、予算決算常任委員会へと体制を見直すと共に、その審査を充実させるため、予算決算審査準備会を設置する等、新たな審査サイクルを策定 |
決算審査によって明確になった論点をその後の予算審査に効果的に活かすための政策サイクルのあり方について、継続的に検討しなければならない。 |
B |
※議会基本条例は、制定して終わりではなく、その成果や課題を検証して、さらにレベルアップした条例へと改正していくことが、議会活動の質の向上にとってとても重要です。そのためにも、この検証の取り組みを継続していきます。
※すべての条文に係る検証結果・評価は、こちらからダウンロードしてご覧ください。