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下呂温泉合掌村使途不明金調査特別委員会最終報告

記事ID:0013673 更新日:2021年7月7日更新 印刷ページ表示
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昨年9⽉に下呂温泉合掌村使途不明⾦調査特別委員会を設置し、市監査委員による特別監査と市の内部調査の結果に係る報告内容を検証するとともに、必要に応じ担当部局等からの聞き取り調査を行い、併せて再発防⽌対策等に係る検討を⾏ってきました。

当委員会では、原因の特定と、特別監査および下呂市不祥事再発防⽌委員会、当委員会の指摘に対する改善がなされていることを確認し、その原因と指摘に対する改善状況を踏まえた再発防⽌の取組みなど市に対する提⾔をまとめ、最終報告書として議⻑から市⻑に提出しました。

平成23年度以降の合掌村事業会計の決算を審査し、認定してきた議会の責任も重く、この不正を⾒抜くことできなかったことを真摯に受け止めています。今後の経営改善状況、使途不明⾦回収状況に関しては、全員協議会に引き継ぎ、市⺠の皆さまの信頼回復に向け議会としてしっかり監視していきます。

概要

犯罪⾏為の⼿⼝および被害額

(1)⼊場料、売店、飲⾷店の売上⾦の着服
134,220,090円
(2)正規⼝座以外への不正な⽀払い
127,382,499円
(3)切⼿代、つり銭の着服
3,670,316円

原因

(1)市の規定と異なる手順で業務が慣例的に⾏われていたこと。
(2)担当職員1⼈を信⽤し業務を「任せきり」にしていたこと。
(3)組織的なチェック体制が機能していなかったこと。
(4)定期的な⼈事異動がなされていなかったこと。
(5)公営企業会計であるがゆえに、市の一般会計の⼿続きと異なっていたこと。

執⾏部への提⾔事項

(1)建設⼯事発注は、下呂市事務決裁規程、契約関係統⼀事項を遵守し執⾏すること。特に随意契約については慎重に判断を⾏うこと。
(2)合掌村での切⼿取扱いを廃⽌すること。
(3)⼀般会計と合掌村企業会計では、会計の⽅式が違うため、職員にわかりやすく経営意識への転換などマネジメント教育を⼈事異動時に⾏うこと。
(4)職員の事務分掌を明確にし、内部けん制機能を強化すること。
(5)会計年度任⽤職員の契約を、繁忙期、閑散期を考慮した契約に⾒直すこと。
(6)会計諸書類の保存期限等、公⽂書規程を遵守すること。
(7)この事件が⾵化されないよう使途不明⾦総額を⽬標額とし、損害賠償⾦や経営努⼒による利益を積み⽴てる(仮称)下呂温泉合掌村使途不明⾦対応基⾦を創設するとともに、同基⾦の状況を随時公開すること。
(8)合掌村は⼀事業所として独⽴採算制で経営していることから、⼀般会計からの繰り出しは⾏われていないことを市⺠に分かりやすく説明するとともに、事件の詳細な経緯を広報下呂等で周知すること。

調査事項⼀覧

1

売上金の着服手法はどのように行われていたか。

売上金は、納入通知書に金額を記載し金庫に保管されていたが、処理後に納入通知書を改ざんし売上金を着服していたことを確認。その際、改ざんされた納入通知書を確認した。

2

不正な支出がどのように行われていたか。

支払命令書に記された取引先口座と異なる口座に支払うよう、金融機関への振込データが改ざんされていたことを確認した。

3

資金前渡(つり銭、切手)の流れはどうなっていたのか。

一般・特別会計の場合システムで管理しており、いつまでも現金を持たせたままにしておかないが、合掌村事業会計の場合、担当者が入力したものを会計課では確認できなかった状態であり、システム管理されていなかったことを確認した。

4

施設長は、切手を購入するときの決裁、予算の執行、月次執行実績表を作成し、とあるが、業務を行っていたのか。

今回の不正は、支出命令書が作成されることなく現金を受領していたことが原因であり、監査時の月次執行実績表は、改ざんされた月次合計残高試算表が提出されていた。

5

縁日等の売上金受領時に受け取り確認をしていたのか。

縁日の売上金は、一旦事務所で受領し、職員が売店に持って行き、売店で売り上げ計上されていた。その際、事務所での受け取り時に受領確認が実施されていなかったことを確認した。

6

入場券があらかじめ複数枚印刷されており同時に入場したお客様の入場券の番号が連番となっておらず、入場者数の確認はどのように行っていたのか。

団体客が来た時に時間がかかるため事前に発券機より複数枚発券されており、入場者数の照合ができない状況であったこと確認した。

7

例月現金出納検査および決算審査はどのように行われていたのか。

例月現金出納検査資料を改ざんし、預金残高を合わせた資料で検査が行われていた。その際、預金残高の確認は通帳のコピーが使用され、例月現金出納検査資料でつじつまを合わせることが出来ない場合は、通帳コピーを改ざんしていたことを確認した。

8

例規には、売上金は会計管理者に毎日持って行くようになっている。以前から会計課に持って行っていなかったのは、いつからなのか。また、発覚後においても改善されてないのはなぜか。

売上金は、合併前から会計課に持って行ったことは無く、合掌村に金融機関が集金に来ていただいていた。旧下呂町時代から合掌村事務は現在の下呂庁舎で行っていたことから、その時の例規のままになっている。下呂庁舎へ売上金を持って行くのにもリスクがあるので、集金に来ていただいていたことを確認した。

9

書類の保存期限は5年と決まっているのか。

下呂市の公文書規程には、重要性、歴史的な資料の価値などを踏まえて保存期間が決められており、出納に関するものについては、10年と確認した。

10

不正当時の状況がどうであったか。

前施設長、前会計管理者から状況の報告を受け、管理職が不正を見抜けなかったことを確認した。

11

建設工事発注はどのようにされていたのか。

無作為に6件抽出し確認を行った結果、契約関係統一事項と異なり、契約システムが利用されず、随意契約が多くなされていることを確認した。また、指名業者に登録されていない業者への発注も確認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終報告の詳しい内容は、以下のPDFファイルをご覧ください。

下呂温泉合掌村使途不明金調査特別委員会最終報告 [PDFファイル/383KB]

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