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下呂温泉合掌村では、今年5月に多額の使途不明金が発覚しました。
そのため、令和2年9月定例会提出の決算は、現金の着服と不正な支出を反映したものになっておらず、22カ所が実態と異なる金額が計上されているとの説明を市執行部から受けました。
議員からは、「決算額が正確ではないと分かっている状況下で認定はあり得ない。」との意見があり、令和2年9月定例会の本会議において、令和元年度下呂温泉合掌村事業会計決算を全会一致で認定しないことに決定しました。
なお、現金着服・不正支出を反映した本来の決算額の早期確定と、全庁的な再発防止に係る是正措置の報告を行うことを市執行部に求めました。
決算は、予算を執行した結果として、収入・支出の状況等を示すもので、議会の認定を受けて確定します。
議会は予算が適正に執行されたのか、目的としていた行政効果が得られたのかなどを審査し、決算を認定するか判断します。
地方自治法により、市長は、決算の不認定を踏まえ必要な措置を講じたときは、速やかな議会報告と公表が義務付けられています。
令和2年9月定例会の最終日に、下呂温泉合掌村における使途不明金事件の全容解明に向けた調査を行うための新たな特別委員会を設置する決議が議員提出議案として上程され、全会一致で可決されました。
委員長 | 鷲見昌己 |
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副委員長 | 森 哲士 |
委員 | 田口琢弥、中島ゆき子、田中副武、一木良一、中島新吾 |
市民の皆さま、執行部、議会の共通の思い「二度とこのような問題を起こさない」に向け、特別監査および内部調査の結果報告の検証、必要に応じた調査を行い、全容解明に取り組んでいくとともに、再発防止対策等に係る議会としての提言につなげていきます。